剣護身術 公式記録
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街で絡まれたときの対処法|戦わずに危険を避ける護身術

街中で突然「おい」「何見てんだよ」と声をかけられたり、酔った人や怒っている人に詰め寄られたりすると、誰でも緊張します。
そのとき大切なのは、すぐに戦う準備をすることではありません。相手を刺激せず、自分や大切な人を安全な場所へ移すことです。
街で絡まれたとき、一番やってはいけないこと
最も避けたいのは、相手の挑発に乗って感情的に言い返すことです。「なんだよ」「そっちが悪い」「やるのか」と応じれば、引き返せたはずの場面が一気に危険になります。
正しさを証明することより、安全に帰ることを優先してください。大切なのは、「勝ち負けの土俵に乗らない」ことです。
まずは相手との「距離」を取る
距離があれば、つかまれる、殴られる、押されるといった危険を減らせます。同時に、相手の様子を見て、逃げる、助けを求めるといった判断をする時間も生まれます。
距離そのものが護身になると考えましょう。剣護身術の五段階理論でも、技の前に「危険察知」「セルフコントロール」「平和的解決」を重視しています。
両手を前に出して「これ以上近づかない」という境界を作る
相手が近づいてきたら、両手を自然に前へ出す「青眼の構え」で境界を作ります。これは「戦おう」という構えではなく、「これ以上近づかないでください」という意思表示です。
手を開いておけば、急な打撃にも反応しやすく、身体をつかまれる危険も減らせます。

「すみません」で終わるなら、それでいい
自分に非がないと感じても、「すみません」「失礼しました」で相手が落ち着くなら、それは立派な危険回避です。相手に自分の正しさを認めさせることが目的ではありません。
けがをせず、警察沙汰にもならず、いつもの生活へ帰れることが何より大切です。
相手から目を離さず、逃げられる位置を取る
相手に無防備に背中を向けず、動きを見ながら人通りの多い場所、駅員や店員がいる場所、明るい店舗などへ移動します。周囲の壁や車に追い込まれないよう、出口の方向も意識してください。
恐怖で頭が真っ白になったら「呼吸」
恐怖を感じると心拍数が上がり、身体や思考、声が止まりやすくなります。まず行うのは、相手をどうにかすることではなく、自分をコントロールすることです。
息をゆっくり吐き、視野を広げて周囲を確認します。落ち着きを取り戻すことで、言葉、移動、離脱の選択肢が見えてきます。
青眼の構えからパームガードへ
まずは青眼の構えで相手との距離を保ち、言葉で「これ以上近づかないでください」と制止します。それでも近づいてきたら、パームガードで相手の肘付近を押さえ、動きを制御しながら間合いを保ちます。
それでも相手が攻撃しようとする場合は、肘を押さえている箇所への圧力を保ちながら前方へ押し出し、相手との距離を作ります。大きな声で周囲に助けを求め、安全な方向へ離脱してください。
目的は相手を倒すことではありません。接近や攻撃を止め、周囲の助けを得ながら、その場を安全に離れることです。

実際にパームガードで身を護ったメンバーが続出
公式サイトの「メンバー危機一髪の話」には、稽古で身につけたパームガードが実際の危険場面で役立った報告が掲載されています。
渡瀬さまの事例では、満員電車で胸倉をつかまれそうになった瞬間、自然にパームガードの形で相手の腕を受け止めました。「すみません」と声をかけながら相手を抑え、冷静に警戒を続けたことで、大きな乱闘にせずトラブルを終えています。
福田さまの事例では、喧嘩の仲裁中に約100kgの男性から詰め寄られた際、パームガードで相手の上腕に触れて制止。それでも押してきたため、接触を保ったまま押し返して動きを抑えました。最終的には誰も傷つかず、互いに謝罪して和解しています。
こうした事例が示すのは、パームガードが相手を打ち負かすためではなく、距離と動きを管理し、冷静な解決につなげるための技術だということです。
技を使うのは「最後の手段」
実際につかまれたり、殴られたりして逃げられない場合には、技が必要になることもあります。ただし、技を決めること自体を目的にしてはいけません。
相手のバランスを崩す、動きを止める、距離を作る。そのうえで速やかに離脱します。護身術の技は、相手を倒すためのゴールではなく、逃げるための時間を作る手段です。
街で絡まれたときの基本的な流れ
- 感情的にならず、青眼の構えで距離を保つ
- 言葉で「近づかないでください」と制止する
- 近づいてきたら、パームガードで肘付近を押さえて動きを制御する
- それでも攻撃してきたら、押さえている箇所への圧力を保って前方へ押し出す
- 大きな声で助けを呼ぶ
- 距離ができたら、安全な方向へ離脱する
常に考えるべきなのは、「どうすれば戦わずに終わらせられるか?」です。
「相手が何をしてくるか分からない」からこそ戦わない
相手が殴るのか、つかむのか、頭突きをするのか、刃物を持っているのか、仲間がいるのかは分かりません。すべてを予測して戦うことはできません。
だからこそ、危険な相手には近づかず、距離を保ち、刺激せず、その場を離れることが現実的な護身になります。
護身術は「喧嘩に勝つため」のものではない
本当に良い護身は、できる限り技を使わずに終わることです。挑発に乗らない、危険な間合いに入らない、避けられる争いは避ける。必要なときだけ身を護り、無事に帰る。それが剣護身術の考える「負けない戦い」です。
護身術と格闘技の目的の違いについては、「護身術と格闘技の違いとは?」でも詳しく解説しています。
街で絡まれたら「勝とう」としない
言い争いに勝つ必要も、強さを証明する必要もありません。自分が無事にその場を離れ、相手も傷つけず、日常へ戻ることが最優先です。
戦わずに危険を切り抜ける強さ。それを身につけることが、実戦的な護身術の大切な目的です。
剣護身術では、初心者の方にも距離の取り方、構え、危険回避、離脱までを段階的に指導しています。詳しくは一般コースをご覧ください。実際の稽古は体験入門で確認できます。



