剣護身術 公式記録

防犯と護身術の違いとは?危険を避けるために知っておきたい考え方

防犯と護身術は、どちらも危険から身を護るために大切です。ただし役割は同じではありません。防犯は危険に近づかない環境や行動を整えること、護身術は避けられない状況でも無事に離脱する選択肢を持つことです。

剣護身術では、技だけを護身術とは考えません。危険を察知し、避け、逃げ、必要な場合に身体を護る。この流れをつなげて初めて、現実の安全に役立つと考えています。 防犯と護身術を一続きの行動として捉える考え方は、危険察知から離脱までの流れでも詳しく説明しています。

防犯は「危険に近づかないため」の備え

防犯は、危険な状況をつくらない・近づかないための取り組みです。移動経路を選ぶ、明るく人のいる場所を使う、周囲から見えにくい場所に長く留まらない、家族と連絡方法を決めておくことも防犯です。

剣護身術の企業研修や講座では、犯罪機会論の考え方にも触れています。犯罪は「入りやすい」「見えにくい」条件が重なる場面で起こりやすくなります。死角、人通り、逃げ道、助けを求められる場所を確認することは、防犯の基本です。

護身術は「避けられない時」の選択肢を増やす

安全に逃げられるなら、逃げることが最優先です。しかし、不意に距離を詰められた、掴まれた、逃げ道がないなど、逃走だけでは対応しにくい状況もあります。

護身術は、相手を倒すための技術ではありません。距離をつくる、体勢を崩さない、相手の動きを制御して離れる、助けを求めるための時間をつくる。こうした行動を学び、自分や大切な人が無事に帰ることを目指します。

剣護身術が考える4つの流れ

1.危険察知

外見で相手を決めつけるのではなく、場所、時間、周囲の状況、逃げ道、自分との距離を見ます。危険察知については「護身術は技よりも危険察知」で詳しく解説しています。

2.回避

人のいる方向や明るい場所へ移り、近づかれない位置を選びます。違和感があるときにその場を離れることも、立派な判断です。

3.逃走・通報

逃げられるなら逃げ、店、駅、交番などで助けを求めます。危険が差し迫っている場合は110番通報を優先します。

4.身体防御

避けられない場合に限り、距離をつくり、離脱するために身体を使います。剣護身術ではこの判断を「負けない戦い」と呼び、勝敗より無事に帰ることを第一に考えます。

技術だけを過信しない

護身術を学んだからといって、安全が保証されるわけではありません。むしろ技を過信して危険な状況に近づくことは避けるべきです。

護身術は「想定外を想定内にする」学びでもあります。普段から、家族と避難場所や連絡方法を共有する、通る道の人通りや照明を見る、困ったときに助けを求められる場所を知る。こうした準備も、技術と同じくらい大切です。

防犯と護身術をつなげるために

防犯だけ、護身術だけではなく、両方をつなげて考えることで安全の選択肢は増えます。危険を遠ざける工夫をしながら、万一のときに離脱するための身体の使い方も学ぶ。剣護身術は、日本武術の身体操作と考え方を現代の防犯・護身に応用しています。

護身術が実際に役立つかという疑問については、「護身術は本当に役に立つのか?」もご覧ください。

よくある質問

防犯と護身術はどちらを優先すべきですか?

安全に危険を避けられるなら、防犯行動と逃走を優先します。そのうえで、避けられない場面で離脱する選択肢を持つために護身術を学びます。

護身術を習えば安全になりますか?

安全を保証するものではありません。危険に気づき、避け、逃げ、必要な場合に身を護るための選択肢を増やすことが目的です。

子どもには防犯と護身術のどちらを教えるべきですか?

年齢に合わせて、両方をつなげて伝えることが大切です。助けを求める場所や大人を知り、大声を出す訓練や逃げる行動を実際に練習することが役立ちます。

解説・監修

ヒーロ黒木(黒木博文)
剣護身術 代表
一般社団法人 国際護身武道連盟(IGBA)代表理事
防犯護身コンサルタント

危険を避け、無事に帰るための「負けない戦い」を護身の基本理念として、防犯・護身の普及活動を行っています。

公的機関の参考情報

本記事は一般的な防犯・護身情報を提供するものであり、個別の状況における安全を保証するものではありません。緊急の事件・事故が発生している場合は110番通報を行ってください。

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