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「おとなしい」は短所ですか?サムライキッズの三者面談で伝えた、その子の長所
剣護身術代表のヒーロ黒木です。
「もう少し、自分から話せるようになってほしい」
「もっと積極的になってほしい」
お子さんの将来を思い、そんな願いを持つ保護者の方もいらっしゃると思います。
しかし、子どもの成長とは、今の性格を別の性格に変えることだけなのでしょうか。
私は、その子がすでに持っているよさを見つけ、認め、そのよさを伸ばしていくことも、大切な教育だと考えています。
サムライキッズアカデミーの三者面談で、そのことを改めて感じた出来事がありました。
「そこが、この子の長所なんですよ」
ある保護者の方から、お子さんの性格についてご相談をいただきました。
お子さんが無口でおとなしいことを気にかけ、その部分が変わってほしいとお考えでした。
ところが、私からの答えは、保護者の方が予想していたものとは違ったようです。
「そこが、この子の長所なんですよ」
保護者の方は、驚かれていました。
その子は確かに言葉が少なく、物静かな子です。
しかし、私が接する中で感じていたのは、単に「おとなしい」ということではありませんでした。
自分なりに物事を深く考えている。私は、その姿に、この子ならではのよさを感じていたのです。
言葉の多さや、目立つ行動だけでは分からない長所があります。
私がその理由をお伝えすると、保護者の方も安心された様子でした。
言葉は少なくても、必要なことはきちんと話してくれる
そして、その子は、必要なことはきちんと私に話してくれます。
言葉数が少ないからといって、何も話せないわけではありません。
だからこそ私は、「おとなしいこと」と「必要なことを伝えられないこと」を、一緒に考えないようにしています。
たくさん話すことだけを成長の基準にせず、必要な場面で、ちゃんと話してくれていることにも目を向けたいのです。
物静かに考えるよさがあり、必要なことを言葉にする力もある。
この子がすでに持っている、その両方を大切に育てていきたいと思っています。
横で聞いていたお子さんからの「ありがとうございます」
すると、そばで話を聞いていたお子さんが、私にこう伝えてくれました。
「ありがとうございます」
その言葉が、とても印象に残っています。
自分のよさを認めてもらえたことを、喜んでくれたのかな。私は、そんなふうに感じました。
そして、この「ありがとうございます」も、その子が自分から伝えてくれた言葉です。
その姿を見ても、話す量だけでは分からないものがあると感じます。
私は、その子に無理に別の性格になってほしいとは思っていません。
今の自分にも、大切にしてよいところがある。そのことを本人も受け止め、自分のよさを育てていってほしいと思っています。
サムライキッズが、心の成長のために大切にしていること
サムライキッズアカデミーでは、護身術・武道教育・総合的身体能力の向上を3つの柱に、子どもの心と身体、社会性、考える力を育むことを目指しています。
その中で私が大切にしているのは、できないことを指摘するだけでなく、その子が持っている長所や、すでにできていることにも目を向けることです。
そして、見つけたよさを、本人に伝える。
長所を認めることと、新しいことに挑戦して成長することは、どちらか一方を選ぶものではありません。
今の自分のよさを大切にしながら、できることを増やしていく。そうした成長を支えたいと考えています。
今回の三者面談では、保護者の方が気にかけていた一面と、私が長所だと感じていた一面は、同じものでした。
ご家庭での見方と、道場での見方を持ち寄ることで、それまでとは違う子どもの姿が見えてくることがあります。
私自身も、保護者の方から家庭や学校でのお話を伺い、初めて気づく成長があります。
だからこそ、どちらかの見方だけで決めつけず、一緒にその子を理解していきたいのです。
「変わってほしい」の前に、見つけたいもの
子どもに期待することは、たくさんあります。
もっとこうなってほしい、こんな力を身につけてほしい。その願いとともに、今、その子が持っているよさにも目を向けたいと思います。
「ここを変えてほしい」と感じていたところに、その子ならではの長所が隠れているかもしれません。
今回の面談は、保護者の方にとって、お子さんの見方が変わるきっかけになったように感じます。
そして私にとっても、子どものよさを見つけ、言葉にして伝えることの大切さを、改めて感じる時間になりました。
サムライキッズは、技ができるようになることだけを目指す場所ではありません。
一人ひとりのよさを大切にしながら、心と身体を育てていく場所でありたい。
これからも、その思いを持って子どもたちと向き合っていきます。



