剣護身術 公式記録

50代・60代からでも護身術はできる?年齢より大切な3つのこと

50代・60代の男女が無理なく護身術を学ぶ画像

「護身術に興味はあるけれど、もう50代だから……」「60代から始めても、本当に身につくのでしょうか?」このような相談をいただくことがあります。

運動経験がほとんどなく、身体も以前ほど動かず、体力にも自信がない。そう考えると、護身術を始めることに不安を感じるのは自然なことです。

しかし、結論から言えば、50代・60代からでも護身術を学ぶことはできます。もちろん、年齢による身体の変化を無視することはできず、若い人と同じスピードや体力を求める必要もありません。

大切なのは、年齢に合った方法で、自分を護る力を高めていくことです。護身術では、身体能力だけがすべてではありません。今回は、年齢以上に大切な3つのことを紹介します。

50代・60代になると護身術は難しくなる?

年齢を重ねれば、瞬発力が落ちる、疲れやすくなる、関節の可動域が狭くなる、昔のような無理が利かなくなるといった変化はあります。そのため、20代や30代とまったく同じ練習をすればよいわけではありません。

しかし、護身術の目的は、若い人より速く動くことでも、相手より力強くなることでもありません。自分自身や大切な人を危険から護り、できるだけ無事にその場を離れることです。

そう考えると、護身に必要なのは身体能力だけではないことが分かります。

年齢より大切なこと①「力に頼らないこと」

50代・60代から護身術を始める場合、特に重要なのが、力で相手に勝とうとしないことです。

相手が自分より若く、体格が大きく、力が強い可能性は十分にあります。その相手と真正面から力比べをしても、有利とは限りません。

だからこそ、相手との距離、身体の位置、重心、タイミング、身体の使い方が重要になります。剣護身術でも、力任せに押さえ込むのではなく、自分の身体を効率よく使うことを重視しています。

「相手に勝つ」から離れる

護身術という言葉を聞くと、「襲ってきた相手を倒す」というイメージを持ちやすいかもしれません。しかし、50代・60代に限らず、護身で最優先すべきなのは相手を倒すことではありません。

逃げられるなら逃げる。距離を取れるなら取る。戦わずに済むなら戦わない。こうした判断の方が安全な場合は多くあります。

強さを「相手に勝てること」だけで考えないことが大切です。自分にとって不利な戦いを避けることも、立派な護身力です。詳しくは護身術と格闘技の違いとは?「勝つこと」と「身を護ること」は同じではないもご覧ください。

年齢より大切なこと②「早く気づき、早く動くこと」

年齢とともに瞬発力が落ちたとしても、別の方法でリスクを下げることはできます。それが、危険を早く察知することです。

前方に様子のおかしい人がいる、後ろから不自然についてくる人がいる、知らない人が急に距離を詰めてくる、周囲の雰囲気に違和感がある。早い段階で気づけば、接触する前に行動できます。

道を変え、距離を取り、店などへ入り、周囲に助けを求めることで、身体を使って戦う場面を減らせます。護身術では、危険が起きてからどうするかだけでなく、危険に近づかないことも非常に重要です。

若さより「経験」が役立つこともある

50代・60代には、若い世代にはない強みもあります。それは、これまでの人生経験です。

相手の雰囲気から違和感を感じる、不用意なトラブルを避ける、感情的にならずに対応する、危険な場所に近づかない。こうした判断力は、単純な運動能力とは別の力です。

危険になってから技を使うより、危険になる前に適切な判断ができる方が安全です。年齢を重ねることで得た経験も、使い方次第で大きな護身力になります。

年齢より大切なこと③「継続できる方法で学ぶこと」

もう一つ重要なのが、無理をせず継続することです。護身術は、一度習えば完成するものではありません。

繰り返し練習することで、少しずつ構えられる、距離を取れる、身体が動く、技が自然に出るという変化が生まれます。

一回の練習で無理をするより、自分の身体に合わせながら続けることの方が重要です。武道未経験者が最初に学ぶ順序は、武道未経験でも護身術は身につく?初心者がまず覚えるべきことでも紹介しています。

若い人と同じ練習をする必要はない

50代・60代から始める方が注意したいのは、周囲と比べすぎないことです。若い人のように速く動けない、身体が硬い、覚えるのに時間がかかると感じることもあるでしょう。

しかし、護身術の目的は大会で順位を競うことではありません。昨日より相手との距離を取れる、構えが自然にできる、危険なときに動ける、一つ技が身につく。それで十分に前進しています。

自分の身体と向き合いながら、自分なりの護身力を高めていく。その方が長く続けられます。

50代・60代だからこそ「構え」が重要になる

剣護身術では、危険を感じたときに、まず相手との距離を保つことを重視しています。その基本になるのが、「青眼の構え」です。

両手を前に出して自分と相手の間に境界をつくり、不用意に近づかせず、突然の攻撃に備え、警戒していることを伝え、自分の姿勢を整えます。

身体能力に頼り切らず、危険な距離に入られる前に対処する。これは年齢を重ねた方にとって、特に重要な護身の考え方です。

「つかまれてから」では遅い場合もある

体力や瞬発力に自信がない場合ほど、相手に完全につかまれてから対応するより、その前の段階で止める方が有利です。

相手が近づいたら距離を取り、手を前に出し、言葉で制止し、逃げる方向を確保する。それでも距離を詰められた場合には、次の防御へ移ります。

早い段階から段階的に対応することが大切です。剣護身術では、いきなり高度な技を使うのではなく、できるだけ危険度の低い段階から対応します。

もちろん身体を使う技術も必要

一方で、「危険を避ければよい」だけですべてが解決するわけではありません。突然つかまれる、逃げ場がない、大切な人を護らなければならない場合には、身体を使って対応する必要があります。

剣護身術では、基本的な身体操作を身につけながら、つかみ、打撃、組み付き、刃物を想定した対応などを段階的に練習します。

目的は相手と長く戦うことではなく、危険から離脱するために必要な技術を身につけることです。

50代・60代から始めるメリットもある

護身術を始めることで得られるものは、実際の危険への対応力だけではありません。

身体を動かす習慣ができる、姿勢や身体の使い方を意識する、これまで使っていなかった動きを覚える、適度な緊張感の中で集中する、新しいことに挑戦するといった経験もあります。

そして「自分にもまだできることがある」と実感できることは、年齢を重ねてから新しいことを始める大きな価値の一つです。護身術は若い人だけのものではありません。

剣護身術が考える本当の強さ

剣護身術では、強さを単純な腕力や戦闘能力だけでは考えていません。大切にしているのは、「負けない戦い」という考え方です。

無理な戦いをせず、危険に近づかず、相手を不用意に近づかせず、必要なときには身につけた技術を使う。そして最後には、自分自身や大切な人を護り、無事に帰る。それが護身における一つの強さです。

護身術が実際に役立つ意味は、護身術は本当に役に立つ?実際の危険から考える護身術の意味でも解説しています。

50代・60代からでも、遅くはありません

「もっと若い頃から始めておけばよかった」と思う方もいるかもしれません。しかし、今から始めることと、何もしないことでは違います。

危険に気づく習慣、距離の取り方、構え、身体の使い方、技術を一つずつ身につける。その積み重ねによって、昨日までとは違う自分になっていきます。

50代だから、60代だからという理由だけで、護身術を諦める必要はありません。大切なのは年齢ではなく、自分の身体に合った方法で、できることを一つずつ増やしていくこと。

自分自身や大切な人を護る力を身につけるのに、遅すぎるということはありません。剣護身術の稽古内容は一般コース、実際の雰囲気を確かめたい方は体験のお申し込みをご覧ください。

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